崎のじいちゃん
2012.12.14 Friday
私にとって、とても大切な人がいます。
2年前の春に、運命的な出会いをし、
それからずっと、家族ぐるみで親しくさせて頂いている、
隠岐の島の門山常三郎さん(97歳)。
はじめのきっかけは、偶然訪れた隠岐の島で
聞いた話でした。
「 お世話になったおじいさんの話なのですが、
そのおじいさんが、30代の頃に、
戦争に行き、その後シベリアに抑留されて
たくさんの人が栄養失調や、凍死、病気で亡くなっていく中、
ロシアで命を助けてもらった恩人への、
感謝の気持ちを
隠岐の島のはじにある灯台で、
ロシアの方へ向かって、
帰国後66年間、毎日のように、
ありがとう、
と手を合わせて祈っている
おじいさんがいるんです 」
私は、ただただ、
その想いに感動して
そのおじいさんに会いたい、と強く思ったのでした。
それから2年間、
何度も通わせてもらい、一緒に時間を過ごしてきました。
そして先日、
ご縁があって、
スタジオジブリ発行の「熱風」にて
『崎のじいちゃん』というタイトルで、
短期集中連載が3回にわたって、掲載されました。
私が撮影した写真と、
法隆寺の宮大工さんの聞き書きの本などを出されている、作家の塩野米松さんが
門山さんに会い、じっくりと向き合って、聞いたお話を
文章にしてくださいました。
私には聞く事の出来なかった、
本当に様々な、門山さんが経験したことが、
人生が、そこにはありました。
私たちは平和な時代に生まれ、育ち、
当たり前のように生きているけれど、
そんな贅沢な事はなくて、
平和ぼけしてはいけないし、
もっと、どんな事が昔起きたのか、
知らないといけないと思うんです。
今を、もっと大切に生きる為に。
私のHP、Works内、「熱風」のサムネイルをクリックすると
読めるようにしましたので、
ぜひ、読んでみてください。
↓
ご家族をはじめ、
塩野さん、スタジオジブリの方々、
関わってくださった全ての方に
感謝の気持ちでいっぱいです。
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