トリツカレ男。
2007.12.23 Sunday
私の大好きな作家、いしいしんじさんの『トリツカレ男』が原作の舞台を見に行きました。
キャラメルボックスという劇団(キャベジンでおなじみの俳優の上川隆也さんも所属しています)の舞台だったんですが、もう、言葉でうまく言い尽くせないほど、良かったんです!(T T)!!
あまりにも良かったので、2回見に行きました。。。☆
通路までもぎっしり観客で埋まり、身動きがとれないくらいの大盛況でした。
照明や音の効果はもちろん、役者それぞれが主役級の演技で、涙あり笑いありの素晴らしい舞台でした。
タイトルの通り、
一度何かにトリツカレると、とことんのめりこんでしまうジュゼッペという男の話で、もう、無器用なくらい本当に純粋で、まっすぐで。
そんなジュゼッペが、異国から来た風船売りのペチカという女の子に恋をして。。
悲しみに凍りついたペチカの心を、持てる力の全てを使ってあたためようとするんです。
言ってしまえば恋の話です。
でも、そういうくくりとはちょっと違います。
それはやっぱり、読んでもらえれば一番、そして舞台を見てもらってもわかることなんですが。。
何かに、自分のすべてをかけて、トリツカレるということは、簡単なことじゃない。
きっと頭でなく、心が勝手に突き動かしているはずで、、、。
うまく言えないのが歯がゆいですが、
理屈ではなく、それはまわりの人の心に響く。
と思いました。
少なくとも、私には、とても、響きました。
もちろん実際にはいろんなしがらみや、現実の問題は尽きないんだろうけれど、ジュゼッペの情熱は、そんなことどうでもいい、と思ってしまう何かがあるんです。
皆さんも、何かにトリツカレていますか?
私は、トリツカレています。
それって、とても幸せなことですよね☆
この物語は、大切なひとに教えたいと思わずにはいられない、そんなお話なんです。
(今回のトップの写真は ;;空を泳ぐ。::魚見てみたいなあ〜と、魚にトリツカレた時のものから。)